サックスは音さえ出せれば、あとは指使いでカンタンな曲ならすぐ吹けるようになります。
この音出しまでに時間がかかるかもしれませんが、早い人だと10分ぐらいで音が出るようになります。
指使いもリコーダーと似ている部分も多く、とてもはじめやすい楽器です。
少しでも気になったら、あとは一歩を踏み出すだけ! 楽しいサックスライフが待っています♪
①マウスピース、リガチャー
音を出す部分。詳しくは「マウスピースとリード」を参照。
②ネック
本体に取り付けるカーブした部分。
③ベル
「あさがお」とも呼ばれる部分。周辺には彫刻が彫られているモデルも。
④サムレスト
左手親指を乗せるところ。
⑤サムフック
右手親指を乗せるところ。主にプラスチックや金属製。
⑥キイ
指で押さえるところや、押さえた際に動く細かなパーツ。白い貝の部分などを押さえて操作します。
◆マウスピースについて
マウスピースは音の要(かなめ)で、様々な種類があります。新品楽器を購入すると、付属してくることも多いですが、上達してきたらいろんなマウスピースを吹いてみましょう。ジャズに向いたものから、クラシックや吹奏楽に向いたものまで。楽しさはどんどん広がります♪
吹奏楽に向いたものとか、ジャズに向いたものとか。マウスピースの素材もいろいろなものがあります。
◆リードについて
リードは消耗品で、定期的に購入する必要があります。高いレベルを目指す人の中には、「1箱買って、使えるリードが1枚あるかないか」との話もあるほど、シビアな部分になります。
葦(あし)という植物を使っているため、どうしても個体差が出てしまいますが、よっぽどの場合を除いて「音が出ない」ということはありません。
管楽器レンタルに付属するリードは、傷や割れがないか、発送前に丁寧にチェックしてあります。
表面の仕上げによって、楽器の音や性質に違いが出てきます。
レンタル用のサックスは、スタンダードなラッカー仕上げとなっていますが、将来、マイサックスの購入を検討するときに備えて、参考にしてみて下さい。
◆ラッカー仕上げ
最もスタンダードな仕上げ。主に真鍮という金属の表面に腐食防止の処理を施しています。ラッカーは表面のコーティングの他に、音をまとめる役目もあります。
※ラッカー塗装を施さない、「アンラッカーモデル(無垢の真鍮)」というモデルもあります。また、金属自体の材質もメーカーにより様々です。
◆銀メッキ仕上げ
見た目も美しい銀メッキ仕上げ。音色は甘く柔らかい音から、息をたっぷり吹き込めば激しい音まで。表情豊かに奏でることができます。
一般に、楽器自体も重くなり、息を入れた時にやや「重み」があります。また、銀のメッキが硫化することで黒く変色を起こします。
◆他にも様々な種類♪
様々なメーカーに色々な仕上げの楽器があります。スタンダードなラッカー仕上げが一般的ですが、やりたいジャンルや憧れのアーティストに向いた楽器を選んでも良いかもしれません。
Q.1 家で練習したいけど音も大きそうだし・・・みんなどこで練習してるの?
サックスは色々なところに穴が開いているため、音を小さくするには全体を覆うような消音器や、中にスポンジを詰めて減音をするものが市販されています。
川原や公園で練習する人もいますが、楽器練習が可能なカラオケボックスも増え、そこで練習する人も多いです。
Q.2 趣味ではじめたいけどアルトとテナーどっちか迷う・・・どっちがいいのかな?
現在の日本では、音楽教室などでもアルトサックスを教材として使用するほど、アルトが主流になっています。これは大きさによる扱いのしやすさや、レパートリーの多さなどが理由と考えられます。
テナーサックスはやや大きめなためアルトを選ぶ方が多いですが、昔のジャズシーンなどでもテナーの音は大変魅力的で、吹いた時の低音は非常に心地いいものです。やってみたい曲や、好きなジャンルからアルトかテナーか選びましょう。