フルートは、ときに風が流れるように、ときに感情的に。息を入れる方法が他の楽器と違うから、吹いててとても気持ちがいい楽器です。楽器もコンパクトで、組み立ても簡単。消耗品もほとんどないので、これからはじめやすい楽器のひとつです。
①頭部管、②胴部管、③足部管
口元に近いほうから頭部管(とうぶかん)、胴部管(どうぶかん)、足部管(そくぶかん)と呼ばれます。
フルートはこの3つに分かれてケースに入っています。
④リッププレート
唇が当たるところ。高価なモデルでは滑り止めにもなる彫刻が入り、見た目も華やかになるものもあります。
⑤唄口
息を吹き込む穴。
⑥キイ
指で押さえるところや、押さえた際に動く細かなパーツ。
◆オフセットとインライン
インラインはキーが真っすぐ付けられているのに対し、オフセットは左薬指で押さえる部分が直線よりずれており、演奏しやすいように指の長さに合う配列になっています。
◆カバードキィとリングキィ
リングキィは指を押さえるところに穴が開いているもの。真ん中を押さえるために指が綺麗に押さえられます。
現代曲に出てくる、リングキーにしか出せない演奏技術もあります。
これからはじめる場合は、オフセットでカバードキイのモデルを買うひとが多いです。
◆Eメカニズム
第3オクターブのEの音(高音のミ)を出しやすくするもの。ちなみにEメカがない入門モデルもあります。
レンタル用のフルート、FL-380SEには、Eメカが付いています。
フルートを吹くなら、ぜったい必要になってくるものです。
管楽器レンタル・コムでは、フルートをレンタルしていただいた全てのお客様に、これらの必要なメンテナンスグッズをプレゼントさせていただいております。
管楽器のカタログには、「洋白製・銀メッキ」、「リッププレート銀製」、「頭部管銀製」、「管体銀製」、「総銀製」、などがラインナップで出ております。
フルートは、銀が多く使われていればいるほど、豊かで表現力のある音色となります。ただ、銀を使いすぎると、値段が上がってしまう以外に、なかなか「鳴らしきる」ことができません。
これからはじめるひとは、銀製ではない「銀メッキ仕上げ」にするか、
もしくは「頭部管銀製」「リッププレート銀製」からが吹きやすいかもね♪
◆洋白製・銀メッキ仕上げ
洋白と呼ばれる材質に銀メッキを施したもの。入門用に多い。
◆リッププレート銀製
頭部管のうち、唇を当てるところのみ(リッププレート)が銀製。入門用に多い。
◆頭部管銀製
写真の頭部管のみが銀製(リッププレート含む)。入門~中級モデルに多い。
◆管体銀製
頭部管、胴部管、足部管が銀製。中級~上級モデルに多い。
◆総銀製
頭部管、胴部管、足部管に加え、キイが銀製。上級モデルに多い。
※各メーカー様々なため、この限りではありません。
これ以外にも、木製のフルートや、金メッキのフルートなどもあります。
Q.1 家で練習したいけど音も大きそうだし・・・みんなどこで練習してるの?
フルートはサックスやトランペットに比べると比較的音も小さいですが、家で吹く場合もご近所トラブルなどは避けたいところです。公園や貸しスタジオ、楽器演奏可能なカラオケボックスなどを利用しましょう。
Q.2 せっかく買うなら、音色が良いほうがいい!いきなり総銀製を買ってもいい?
フルートは銀製の部分が多ければ多いほど、音色の深みや表現力が増しますが、息を入れた時に吹奏感(吹いた感じ)が重く、洋銀製・銀メッキのほうが鳴らしやすいため初心者向けとは言えます。ただ、決して総銀製が初心者に向いていないわけではありません。大切なのは、その楽器と向き合って、たくさん練習することなんです。